意外と気がつかないお腹の冷え

冬に向かい、寒さがますます厳しくなって来ますと、それにつれ体の芯のほうまで冷えてくるようになりますが、とくに外出の際は腹部をできるだけ冷やさないような身支度が求められます。

またこれで充分と思われる服装をして出かけても、長時間冷たい外気にさらされるようなときは、まず手足から先に冷えてきて筋肉や骨を通し、それに血流を介しても、お腹に冷えが伝わってゆきます。

手足が冷えて寒くなると早めに脳が感知しますが、お腹のほうは寒さで消化機能が低下した状態になってもあまり騒がず黙っている(脳がよく感知しない)ことが多いのです。

そのよい例が(これは季節を問わずに)よく子供の寝相が悪くて布団を蹴飛ばして寝ているようなとき、そのまま朝を向かえ、身支度をそこそこに時間に追われるようにして食事をし、あわてて学校に行ったりなどすると、時によっては下痢を模様してしまうようなことも有るわけでして(自分も小学校のときに経験あり)、大人でも腹部が冷えて消化力が落ちているときに、 お腹が空いたからといってレストランや食堂で(或いは家に於いても)すぐに食事をするのはどうかと思います。

例えば小さな子が朝目を覚まし、顔を洗ったり用を足した後お母さんが子供のお腹を暖めてあげたり軽くさすってあげて、血行をよくしてあげてから食事をさせれば、              以上述べた冷えからの消化不良の問題は(いろいろな要素が絡みますので断定は出来ませんが)未然に防げるのではないでしょうか。

若し、食堂などに入ったときストーブがあるようであれば、臆せず近くに寄って先ずはお腹を暖めるようにいたしましょう。

以下蛇足ながら・・歌の文句ではありませんが【寒さこらえて編んでます】等の痩せ我慢は体にはよくありません。

習慣的なことを申せば、食事の前に熱めのお茶を飲んだり最初に暖かな味噌汁を啜るのが常識ですが、それだけで腹部全体が温まるというわけではありませんのでその辺りはお一人お一人お腹を思いやって食事をされることが肝要かと存じます。

よい習慣を身に着けるかどうかで長い間の人生には大きな差が出てくることでしょう。